離婚は簡単にはできない

結婚は1人と1人を足して二つにする言わば「足し算」ですが、離婚は一つの物を二つに割る「割り算」だと言うことができます。

したがってどちらが難しいかと言えば、1と1を足すより1を2で割るの方が難しいのは当たり前のことです。

したがって結婚より離婚の方が難しいと言えるのです。こんなふうに言えば、何かおかしな理屈のようにも聞えますが、でもこれは本当です。

これは単に割り算が難しいだけでなく、離婚の場合は結婚の時のように気持ちがひとつにはならず、お互いの気持ちが反撥しあいますから、それが二つに割ることを余計に難しくさせるのです。

ましてや一方が離婚に反対すれば割り算自体が成立たなくなってくるのです。したがって離婚という割り算は簡単にできないこともよくあるのです。

離婚にかかる労力は非常に大きい

離婚は簡単にできないばかりではなく、例えで成立したとしても後で非常に労力が必要になります。それは離婚には片付ければならない問題が山とあるからです。

その中で最も面倒なのが子どものことで、これには親権と養育費の問題があります。次に片付けなければいけないのは財産分与です。この場合、若年層の離婚ではそれほどの財産はないのが普通ですから、大きな問題にはなりません。

しかし高年齢層のいわゆる熟年離婚ではそうはいきません。

なぜなら、分与しなければならない財産が多いからです。それに60代の離婚なら退職金の分割もあります。それに加えて住宅などの不動産をはじめ、これまで夫婦で蓄えてきた債券や預貯金などの財産の分割があります。

このように、財産分割だけでもこれだけたくさんあるのです。これは何も富裕層に限った問題ではありません。高度急成長時代に仕事を続けてきたいまの高齢者にはある程度の財産を持つ人は数え切れないほどいます。

したがって高齢者の離婚では財産分与が問題になることは珍しいことではありません。

財産分与の次は慰謝料です。でも慰謝料は財産分与に含ませる場合も多いようですから協議離婚の場合には大きな問題にならないかもしれません。このように離婚ではやる作業が多いため、大きな労力を伴うのです。